ヨークシャーテリアのスタンダード〔犬種標準〕とは 純粋犬種には,理想像を定めた「スタンダード〔犬種標準〕」があり,その犬種の特徴は,はっきり判別できるものでなくてはなりません。そしてこれらの特徴は,すべて両親から受け継いだものであり,その両親も,それぞれの両親から受け継いできたものなのです。
このページでは,ジャパンケネルクラブによる,ヨークシャーテリアのスタンダードをご紹介します。内容的には,極めて抽象的な表現が多いので,解り難いと思いますが,ドッグショーやインターネットに散在しているチャンピオン犬の写真(海外も含め),あるいは書籍などで活字とイメージを結びつけることで,理想のヨーキー像が描き出されると思います。 そして,ブリーダーは,優れた犬質の維持向上のため,生れた子犬が犬種標準により近くなることを目標に,繁殖計画を立てています。 一般外貌
長い被毛で,左右に均等に真っ直ぐ垂れる。分け目は鼻から尾先まで伸びている。
たいへんコンパクトで,整然としており,直立した姿勢は威厳ある態度を示している。 全体のアウトラインは活き活きとした印象を与えており,十分にバランスがとれた体格である。 習性 / 性格
用心深く,利口なトイ・テリアである。気質は安定しており,勇敢である。
ヘッド :: 頭蓋部 + 顔部 + 頚部
●スカル
やや小さく平らであり,突出しすぎていたり,丸すぎたりはしない。 ●耳〔イヤーズ〕 小さく,V字型をしており,直立し,両耳間は離れすぎない。短毛で覆われている。 濃い色で,リッチ・タンである。 ●目〔アイズ〕 中位の大きさで,ダークであり,活き活きとしている。 鋭く知的な表情で,真っ直ぐ前を向いてつく。出目ではない。目縁はダークである。 ●鼻〔ノーズ〕 ブラック。 ●マズル 長すぎない。 ●顎/歯〔ジョーズ/ティーズ〕 完全で規則正しいシザーズ・バイトである。歯は顎に対して垂直にきちんと生えている。 ●ネック 充分な長さがある。 ボディ :: 背 + 肋 + 腰 + 尾
●ボディ
コンパクトである。 ●背〔バック〕 水平である。 ●肋〔リブズ〕 ほどよく張っている。 ●腰〔ロイン〕 よい腰をしている。 ●尾〔テイル〕 習慣的に中ぐらいの長さに断尾を行い,豊富な毛で覆われている。 ボディのほかの部分よりもダークなブルーであり,特に尾の先端において顕著である。 背の高さよりもわずかに高く保持する。 リムズ :: 肩 + 前肢 + 後肢 + 足
●肩〔ショルダーズ〕
十分にレイバックしている。 ●前肢〔フォアクォーターズ〕 足はまっすぐで,鮮やかなゴールデン・タンの毛で充分に覆われ, 根元よりも毛先の方がわずかに明るい色調で,肘よりも上に伸びない。 ●後肢〔ハインドクォーターズ〕 後望すると後肢はまっすぐであり,スタイフル(膝)はほどよく曲がっている。 鮮やかなゴールデン・タンの毛で充分に覆われ, 根元よりも毛先の方がわずかに明るい色調でスタイフル(膝)より上に伸びない。 ●足〔フィート〕 丸く爪はブラック。 歩様
推進力があり,自由な動きである。前後ともにまっすぐな動きで,トップラインを水平に保つ。
被毛 :: (注) 成犬時の被毛
●毛〔ヘアー〕
ボディーの部分はかなり長く,完全にまっすぐで(ウェービーでない),光沢がある。 立派な絹糸状の毛質であり,ウーリーではない。頭部の毛は長く, 鮮やかなゴールデン・タンであり,頭部の両側で色がより濃くなる。 耳のつけ根とマズルにかけては大変長くなくてはならない。 頭部のタンは頚まで伸びず,黒っぽいまたはダークな毛はタンと混ざってはならない。 ●毛色〔カラー〕 ダーク・スチーム・ブルー(シルバー・ブルーではない)はオクシパットからの尾のつけ根まであり, フォーン,ブロンズ,またはダークの毛と混ざることは決してない。 胸の毛色は鮮やかな光沢のあるタンである。 タンは根元の部分が濃く毛先に行くに従い明るめの色調となる。 サイズ
●体重
3.1Kgまで。 |
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